2012/01/30

サクリファイス

先日、本屋をぶらぶらしていて見つけた「サクリファイス」の文庫本。
実は、数年前にFMの番組『サタデーウェイティングバーAVANTI」で、書評家の目黒考二氏が紹介していた本なんです。
その時は、ハードカバーだったので、買うのをためらっていたのですが(セコい)、待望の文庫化ということで、早速購入。一気に読んでしまいました。



この本、表紙がなかなかかっこいいでしょ?
これだけ見ても、CDのジャケ買いみたいに買っちゃいそうになりますよ。

そして、肝心の中身。
この表紙の通りで、自転車のロードレースの話なんです。
私は、あまり自転車ロードレースのことについてはよく知りません。だけど、この本を読むにあたっては、知識は何も必要なし。普通に読むだけで、グイグイと引き込まれてしまいます。
サクリファイスというのは『犠牲』ってこと。ロードレースでは、チームのエースを勝たせるために、他の選手はみんな犠牲になっていくことから付けられたタイトルなんですね。

後半は、すこしミステリの要素も入っています。
しかし、個人的にはミステリというよりも、スポーツ小説として十分に面白い本でした。

第5回本屋大賞でも第2位の作品。
とても読みやすい本ですし、これはオススメです。
2012/01/13

「できる人」の相談する技術

先日のブログで書いた広島刑務所からの脱走事件ですが、逃走していた受刑者が逮捕されたようです。
子ども達も、学校への登下校では先生や親が付き添うなど、いろいろと安全確保に大変でしたよ。でも、これで一安心ですね。これで、週末が楽しく過ごせるってモノですよ(笑)
いろいろとコメントを頂いたりして心配してくださった方々、どうもありがとうございました。

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さて、今日は「読んだ本」の紹介です。
今回は、福田健著「「できる人」の相談する技術」です。
昨年末から読み始めたこの本、寝る前に少しずつ読んでいましたが、やっと読了です。




この本は、相談する立場、される立場の両面から相談の効果をうまく説明されています。特に、相談に関わる人の心情がうまく捕らえられていて、読んでいても「うんうん、そう言うのってあるな」ということが多かったです。ということは、単なる解説本ではなくて日常的に使える本ということだと思いますね。

私は、書店でこの本の序章を読んで、一発で引きつけられて購入してしまいました。

その序章では、こんなことが書かれています。

困った時にすぐに相談すればいいとか、迷ったら人に聞けば良いとわかっていても、なぜかそれがなかなかできないということはないですか?

なぜ、一言相談できないのか。

相談相手がいない、また、いても言おうかどうしようか迷ったり、恥ずかしくて言い出せないとかいろいろ理由があると思います。

この本に書かれている例には、満員電車に乗っている時に、降りたい駅で「降ります」という一言が恥ずかしくて言えないために遅刻したとか、無言でを人を押しのけて降りていく人等の例が挙げられています。
「降ります」と声に出した人に対しては、みんな体をよじったりしながら何とか通路を開けようと協力しようとするのに、黙ってかき分けられると無言の抵抗で押し返すもの。私もそう言う経験がありますよ。なので、いつも降りたい時には、「スミマセン。降りま~す」と声を出しながら人をかき分けています。すると、確かにみんな協力してくれますもん(笑)

でも、恥ずかしい、みっともないという理由で、「降ります」が言えないという人も結構多いんでしょうかね。
こんな風に困った時に声を出す、相談することでメリットは大きいのです。
では、どのように相談すればうまくコミュニケーションが取れるのでしょうか。相談されたら、どのように接すれば良いのでしょうか。

この本では、相談上手な人の工夫や頼み方の技術といった相談する側のこと。相談する時には、どんな話し方をすルベキなのか。あるいは、つい相談したくなる人になるためにはどうすれば良いのか、どのように話を聞いてあげれば良いのかが、いろいろな事例とともにまとめられています。

本を読んだから、突然、上手に相談できるというものでもありませんが、普段の仕事でうまく活かしていけるよう努力が必要だなぁと感じました。

人は、一人ではできないことも多いものです。ある時は相談し、ある時は相談されながらコミュニケーションをうまくとって成長したいものですね。

相談という行為だけで1冊の本になるほど、実は奥が深いんですね…。
この本、社会人だけでなくいろいろな人に役に立つと思いますよ。お勧めです。
2011/12/16

生物と無生物の間

今回、仕事が悩み多きことになってきていて、自分の時間くらいは仕事のことを忘れてしまいたいと思い、普段では読まないようなエッセー本を購入してみましたよ。
私は、完全無欠の文系。高校の時には化学、物理は散々な出来でした。ところが生物だけはなぜかおもしろくて、授業も大好きでした。まあ、あまり計算式もないし覚えることが中心だったからかも知れませんが(笑)

そんなこともあって、書店でこの本を見つけたので読んでみました。
著者は福岡伸一さんという分子生物学の先生。たまにテレビで拝見する方です。

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で、肝心の内容なんですが、読んでいる時には「フムフム」だったのですが、いざブログに書こうとすると書けないんです…(笑)でも、そこを何とか書いてみます…(本の内容の一部分ですが)。
言い訳がましいですが、内容を少し誤解していたり、理解できていないためにウソを書いているかも知れませんがご容赦ください。私のプアな頭ではこれが限界です(笑)
(うまくまとめられなかったので、あまりコメントなどに突っ込みは書かないでくださいね。小心者なので、ビクビクしてしまいます。)

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生物が、自分の体を維持していくためには、各細胞が持っている遺伝子が大切です。この遺伝子が正しくコピーされていくから、次々に細胞が生まれ変わっても同じ形、働きをすることができる。つまり、今日も明日も同じような細胞が存在し続ける訳です。

この遺伝子の本体が、有名なDNA。だけどこのDNA、実際にはA、T、G、Cという4つのタイプしかないんです。こいつが紐状に「ACAGCT・・・」のようにつらなっているそうてすよ。ここからが重要なんですが、DNAというのは二重らせん構造。つまり2本の紐が絡み合っているん訳です。その絡み合い方に法則があって、AとT、CとGがセットになるように絡んでいるんです。

で、DNAがコピーされる時には、この二重らせんがほどけて、一本ずつになり、お互いの紐に法則通りにDNAの元がくっついていって2つの全く同じDNAができるって具合。生命って言うのは、こんな風に自分で自分をコピーして維持しているんですね。これが生きているって言うことなんですよ。だから擦り傷をして皮膚が壊れても、元通りに戻っていくんだな~。

あー、なんかそんなことを生物の勉強で習ったような気がしますね。

体はタンパク質から成り立っている訳ですが、このDNAがどういうタンパク質を作れば良いかを指示して形作っています。それが積み重なったのが体と言う形。まるでジグソーパズルのように、隣合うピースは必然的に決まっていくんですね。

あ~、もうこうなってくると説明するのも難しい。スミマセン。限界です。もしも、こんな説明で興味を持たれた方がいらっしゃいましたら、あとは本を読んでください(笑)
この本、冒頭でも書きましたようにエッセーなんです。なので、上記のような小難しい話ばかりでもありませんよ。

この本を読んでみて思ったのは、生命っていうのはなんてスゴいことを粛々と行っているのだろうということ。
スゴいな、生命。
だけど、分子レベルではそんなことが行われているのが生命なんでしょうけど、じゃあ心ってなんだろう。考えるってなんだろう。分子レベルでは説明できるのか?

このあたりが、「生きる」ことと「生命維持」ということの違いなんでしょうね。
奥が深いな…。


2011/11/01

下町ロケット

この間、河川敷清掃というブログ記事を書きました(その記事はこちらです)。
その中で、長女が新聞の取材を受けたことを書いていました。今日、会社でその新聞を取っている友達に聞いてみましたが、残念。記事は載っていなかったそうです。載っていたらブログ記事にしようと思っていたのにな…。


さてさて、今回は読んだ本の紹介です。

実は、先週の私の誕生日に、自分へのプレゼントとして本を買いました。
買った本は、池井戸潤氏の著作「下町ロケット」。第145回(平成23年度上半期)の直木賞受賞作品です。このような話題の受賞作品は、あまり読まないので自分的にも非常に珍しい。

この本、メーカーに勤めている私にとってとても共感できるところが多かったですよ
従業員200人くらいの中小企業の社長が主人公。
この社長、かつては宇宙にロケットを飛ばすために研究員として働いていましたが、自分が中心になって開発したロケットエンジンが失敗してしまいます。その責任を取るため研究所を辞め、実家の会社を引き継ぐ形で社長に就任した訳です。だけど、ロケットのことが忘れられず、独自に研究を重ねて、とうとうロケットエンジンのキーになる装置の特許を取りました。
この特許を巡り、大手の帝国重工という会社と激しい戦いを繰り広げることになります。
最終的には「ものづくり」の情熱と姿勢(この本では、自分の作った部品でロケットを飛ばしたいという夢)が、この主人公の会社を助ける訳ですが、そこに至るいろいろな出来事は、普通に私の周りでもありそうなことばかり。


日本のもの作りというのは、精密な技術の上に成り立っていると私は思います。もっというと、それは大手企業が持っているというよりも、どちらかと言えば中小企業の職人さんの技術。よくテレビでも取り上げられていますが、そういう職人さんの匠の技には本当に驚かされますよねぇ。技術力に裏打ちされたプライドが、職人さんの仕事に表れているんだと思うんです。妥協しないんですね。この点は、先日亡くなったAppleのスティーブ・ジョブズ氏にも通じるところがあると思います。誰も見ないであろうコンピュータの内側の配線のデザインにまで妥協しなかったそうですから…。
普段の仕事ではあまり意識していなかったのですが、この本を読んで改めて日本の製造業の力強さの源を再認識できたように思いました。
今年の春、東日本大震災で大きな痛手を受けた日本ですが、きっと素晴らしい復興ができると確信できましたよ。

読み始めたら止まらなくなって、一気に読み終えてしまうほど、グイグイと引き込まれてしまいました。
とてもおもしろい本です。書店で見かけたら、ぜひ手に取ってみてください!!

詳しいあらすじは、下記のAmazonのサイトを参照してください。


2009/10/30

職場スイッチ―ひとりでもできる会社の空気の入れ換え方



世の中の景気が世界的に悪いことが、私の職場にも暗い影を落としています。残業の削減、業務の効率化優先等が叫ばれ、仕事を進める上でいろいろとやりにくくなってきました。そんな状況が職場の空気を悪くしていて、どうもみんな、以前のような元気がなくなっています。どうにか、そういう空気を入れ替えられないかと思っていたところに、この本を見つけました。

著者の鈴木義幸さんは、コーチングの研修・トレーニングなどを行っている会社の社長をされています。これまで多くの企業を訪れ、いい空気を持った職場、よどんだ空気を持った職場を見てこられています。当然ながら、いい空気の職場は気持ちがいい。悪い空気の職場は居心地が悪い。それらの経験から、居心地が悪い職場を良くしていくためには、何をすればいいのかというヒントをこの本は教えてくれます。

内容は大きく4つのスイッチを説明しています。
「自分スイッチ」として、自分が変わるためのヒント。
「相手スイッチ」として相手との間にある空気を変えていくヒント。
「チームスイッチ」として部内の雰囲気を浄化していくヒント。
「会社スイッチ」として組織の空気を総入れ替えするヒント。
これらのヒントが、スイッチとして全部で32テーマ紹介されいます。そのスイッチを、パチンと切り替えることで、よどんだ空気が良い空気に換気され始めることにつながっていくという訳です。

「自分スイッチ」は、自分が意識して実行すればいいので、今日からでも始められます。実際、いくつかは始めて見ました。
たとえば、スイッチ1は「気分はみるみる伝染する」という内容です。集団の中に、不機嫌な人がいるとその不機嫌な空気は伝染して集団全体が不機嫌になってしまう。だけど、ご機嫌な人がいて、不機嫌を打ち勝つことができると、集団はご機嫌になっていくという実験結果があるそうです。だから、空気が悪いなと感じたら、元気に機嫌良く振る舞うんです。自分的には盛り上がってなくても、ご機嫌に振る舞う。そして、不機嫌な空気に自分が飲み込まれないように、シールドで自分を囲むイメージを持つ。そうやって、少しずつ自分の元気を相手に伝染させていくことに決めました。すぐにはできないけれど、意識していれば以前の自分と変わったなと感じる時があると思いました。
これらの内容は、「職場スイッチ」というタイトルの本ではありますが、自分が意識すればできる簡単なスイッチも多く紹介されているので、家庭の中の空気入れ替え等にも役立つ内容だと思います。

自分の周りの空気がよどんでいると感じている人、自分を変えてみたいと思っている人にお勧めの本です。
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